2018年3月22日 第12号
フォード自動車は14日、同社の中型車フュージョンとリンカーンMKZに関するリコールを発表した。
ハンドルを軸に固定しているボルトが緩み、運転中にハンドルがはずれ操作不能になる恐れがあるという。このリコールとなるモデルは、アメリカのいくつかの工場で2013年から2018年の間に製造されたもので、カナダ国内では6万2479台が対象となる。
ディーラーでこのボルトを、より長く、深く溝を切ったものに交換する。また緩み止めのナイロンパッチも挿入し、ボルトの緩みを防止する。
今までのところ同社が把握しているだけでも、この不具合により2件の事故が起こり一人が負傷しているという。
また同じタイミングで、同社はクラッチの不良から発火の恐れがあるとして、別のリコールも発表している。
このリコール対象となるのは、マニュアル・トランスミッションを搭載したフォーカスとフュージョンで、カナダ国内では515台となる。フォーカスについては、クラッチの滑りを検知するソフトウエアをインストールし、摩耗度と交換の必要性を判断する。またフュージョンについては、クラッチの交換を行うとしている。この不具合による出火や事故などは確認されていない。
(リコールの詳細については、『Ford』、『recall』、『steering』で検索)