2018年3月22日 第12号
韓国で9日に開幕した冬季パラリンピック大会は18日に閉幕した。カナダは史上最多55選手を派遣。バンクーバー大会の19メダル以上を目標に10日間を戦った。
結果は今大会メダル獲得数最多アメリカに次ぐ2番目の28メダル。若手とベテラン選手の活躍がカナダの飛躍につながった。
記録的な活躍も目立った。今大会一人で6メダルを獲得したのはプリンスエドワード島出身マーク・アレンデス選手。クロスカントリースキー、バイアスロンに出場し、金1、銀2、銅3と出場した全種目でメダルを獲得した。これはカナダ史上初。閉会式では旗手も務めた。
開会式で旗手を務めたブライアン・マッキーバー選手は金3、銅1を獲得。これでパラリンピックでのメダル獲得数は17、そのうち金13とカナダパラリンピック史上最多メダル獲得選手となった。アルバータ州キャンモア出身の38歳。バンクーバー大会では、オリンピック、パラリンピックの両大会に出場した経験も持つ。視覚障害でのクロスカントリースキーに出場。冬季パラリンピック3大会連続3種目金メダルという快挙を成し遂げた。
突出した記録を打ち立てたクロスカントリースキー選手たちだが、カナダのメダル28のうち16はノルディックスキー競技。今大会カナダはスキーで圧倒的な強さを見せた。その一方でスノーボードではメダルが獲得できなかった。
団体競技では、期待のかかったパラホッケーで銀メダルを獲得した。決勝はアメリカと対戦。カナダは2006年トリノ大会以来の決勝進出となった。試合はカナダが1‐0のまま第3ピリオドも終盤、残り1分を切ったところでアメリカの空のゴールにカナダがシュートを放ち2‐0としてほぼ金メダルを手中にするところだった。しかし、これが外れ、そのパックをそのままアメリカがゴールして同点。試合終了まであと37秒だった。延長戦に入りアメリカがゴールを決めて逆転優勝。カナダはトリノ以来の金メダルとはならなかった。
もう一つの団体戦チェアカーリングでも、4大会連続金メダルを目指していたカナダは準決勝で中国に敗れた。ソチ大会に続いて準決勝での対決となった両チームの対戦は、今回は中国に軍配が上がった。カナダは3位決定戦に進み韓国と対戦。5‐3で勝利し、銅メダルを獲得した。
今大会カナダは金8、銀4、銅16の成績を残した。