2017年11月23日 第47号

 カナダ政府が来年7月にマリファナ使用を合法化するために準備に追われる各州政府で、16日にはケベック州とアルバータ州が、その概要を明らかにした。

 ケベック州政府は来年7月1日から同州でマリファナを合法的に販売する店舗数を州政府が管轄する15店舗とし、2年以内に最大で150店舗まで増やすとしている。個人が自宅で栽培することを許可する予定で、この件については連邦政府と足並みを揃える。マリファナの使用については、連邦政府同様18歳以上、喫煙場所はタバコとほぼ同様で、個人所有地、もしくは公共の限られた場所での使用が可能、ただし学校や大学構内では禁止する。また運転中の使用については禁止し、厳しく取り締まる方針を明らかにしている。これらの内容を含めた法案が同日に議会に提出された。

 アルバータ州では、同州でのアルコール販売をモデルにした内容となった。マリファナを扱うのは、同州のゲーミング・リカー・コミッション(AGLC)で、店舗とオンラインでの販売を管轄する。販売店舗については、タバコやアルコールが販売されている場所での販売を行わない。使用年齢は連邦政府同様18歳以上。喫煙場所はタバコと同様で、タバコの喫煙が禁止されている場所でのマリファナ喫煙も禁止とする。その中にはレストランやバーも含まれる。さらに学校や病院敷地内、子供が多く出入りする遊び場やスポーツ施設などの場所でも禁止する。同州はこの日、これらを含めた法案を議会に提出した。

 

 

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