2017年11月2日 第44号
ブリティッシュ・コロンビア州リッチモンドで2番目となる、シニア向けデイサービス・センターが10月24日、オープンした。
中僑林植生成人日間中心(S.U.C.C.E.S.S. Jackson Lam Adult Day Centre)は、中華系カナダ人コミュニティに向けて、各種ソーシャルサービスを提供している非営利団体サクセス(S.U.C.C.E.S.S.)が運営する、身体機能が衰えたり認知症の症状を伴ったりしたシニア向け施設。
同市スティーブストンのモンクトン通りに面した、同じ団体が2007年に建設し運営している介助付きシニアホームのオースチン・ハリス・レジデンスに併設される形でオープンした同施設は、コミュニティのメンバーから30万ドルの寄付があったことから実現にこぎつけた。
施設の利用時間は月曜から金曜日までの午前8時半から午後5時半までで、最大で25人を受け入れられる。家族などが朝に預けた老人には、午後のピックアップまでの時間に軽い運動やクッキングクラス、美術やクラフト、歌などのアクティビティが提供される。
そのほかに外出の機会もあり、昼食は洋食と中華が用意されるという。バンクーバー・コースタル保健局からの助成を受けているこの施設の、1日の利用料金は9ドル(昼食とスナック含む)。こうした形態の施設は新しいものだが、需要が急速に高まり利用者希望者の多くが待機を余儀なくされているという。
保健局では同団体とパートナーシップを組み、リッチモンド市だけでも25の施設を新規オープンさせる予定。