2017年9月28日 第39号

 オンタリオ州トロントでは先週も日中の気温が25度を超える夏日が続いたが、市内のいくつかのマンションでは集中暖房が始まり、入居者があまりの暑さに苦情を訴えるほどになった。

 メディアが取材したのは、同市北部のヤング通りとセント・クレア・アベニューの交差点近くにあるマンションで、住人によると室内の温度は28度になったという。

 トロント市の条例は賃貸住宅のオーナーに対し、9月15日から6月21日までの期間は室内温度を21度以上に保つことを義務づけている。この条例に違反して罰金を科せられることを危惧したオーナーが、15日になったと同時に冷房を停止したことと、季節外れの陽気が重なり今回の事態を引き起こした。

 21日にはジョン・トーリー市長がこの件に関連し、特に冬場の入居者の快適性を考慮した条例の趣旨は維持しながらも、冷暖房の切り替え時期については、変化する気象条件に対応するべきだとの考えを表明。賃貸住宅のオーナーに対して、常識と適切な判断で冷暖房の切り替えを行うよう呼びかけ、可能ならば冷房を再開するよう求めていた。

 

 

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