2017年9月21日 第38号
アルバータ州の高速道路で今月初め、車にはねられたコヨーテがそのまま車のフロントグリルにはさまり、一命を取りとめた。
場所は同州カルガリー市の北にある町エイドリー付近。国道2号線をカルガリー市の職場に向かってトヨタ・カローラで走っていたジョージー・ノックスさんは、路上にいたコヨーテをはねた瞬間にバリバリという音を聞き、ひき殺してしまったものと思い運転を続けていた。
しかし30キロメートルほど走ったあと赤信号で止まったノックスさんに、そばにいた人がコヨーテが生きたまま車のフロントグリルに挟まっていることを知らせた。
コヨーテは、車のバンパーの下側部分にあるプラスチック製フロントグリルを、背中で突き破る形で挟まっていた。動物を殺してしまったという重い気分でいたノックスさん、この思いがけない展開にひたすらびっくりしたと、メディアの取材に答えている。
身動きがとれないまま、目をぱちくりさせながら自分を見ているコヨーテを見たノックスさんは、30キロメートルもの間この状態で運転していたことで、この動物をさらに痛めつけてしまったのではと、動揺したという。
連絡を受けたアルバータ州の魚類及び自然動物管理局の係官が、このコヨーテをフロントグリルから救出した。そしてけがの状態がチェックされたのち、コヨーテは原野に返された。