2017年9月21日 第38号
オンタリオ州トロントのバーが、プラスチック製のストローの使用をやめた。
このバー、ダコタ・タバーンのオーナーのショウン・クリーマーさんによると、ストローをやめるきっかけになったのは、共同経営者のクリス・ハーパーさんの子供が学校で見た環境汚染に関するビデオだった。
子供らが見たのは、ストローが鼻に詰まったウミガメだった。この話を聞かされたハーパーさん、クリーマーさん、そしてその妻は、その日のうちにバーからストローをなくすことを決めた。経営者であるとともに親として、プラスチック製のストローを使い続けることは正しい選択ではないと感じたと、クリーマーさんは取材に答えている。
店内からストローが消えてかれこれ4カ月近くになるが、利用客からの反応は悪くないという。クリーマーさんは『ストロー、すいません(Straws Suck)』というポスターを作り、ストロー不使用の理由を説明している。ちなみに、このポスターをデザインしたのは、店でライブを行うバンド、ホット・ワックス・メルトダウンのアダム・バーネットさん。このポスターのおかげで、利用客にポリシーを説明するのが楽になったと話している。
また紙製ストローや生物分解性ストローのほか、チタン製の再利用可能なストローなど、プラスチック製品に代わる製品もあると、クリーマーさん。ただ全てのバーやレストランが環境保護のために、すぐにストロー不使用になる必要はないとも語る。その場合でも、利用客がプラスチックのストローは使わない旨を伝え、プラスチック製ストローの消費量を減らして環境保護に貢献することはできると、付け加えている。