2017年7月27日 第30号

 アルバータ州の保守党2党、進歩保守党とワイルド・ローズ党の各党は、2党統合に賛成か反対かの党員投票を21日実施。賛成多数で2党が統合することが決定した。

 同州は現在新民主党(NDP)が政権を担当している。アルバータ州といえば、国内でも最も保守系が強い州で、連邦保守党の基盤もアルバータ州にある。同州では40年以上進歩保守党が政権を担当していたが、2015年選挙でNDPに大敗。2党に分かれた保守系の再構築が次期選挙に向けての緊急課題となっていた。

 野党第一党となった進歩保守党は昨年、連邦政府で移民相などの閣僚を歴任したジェイソン・ケニー議員を党首に決定。ケニー党首はワイルド・ローズ党に呼びかけ、党を統合した1党体制で次期選挙に臨むことがNDPから政権を奪回する手段だと持ちかけていた。

 そして今年2党の党首が合同記者会見を行い、統合することで意見が一致したと発表。まずは各党が党員投票で統合の是非を決定することになっていた。

 その党員投票が21日に実施され賛成95パーセントで統合が決定した。次は党首選び。この日、ワイルド・ローズ党ブライアン・ジーン党首は立候補を表明したが、進歩保守党ケニー党首は明言を避けた。党首は今年10月28日に決定する。それまでは暫定党首が統合進歩保守党を率いる。

 

 

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