2017年7月20日 第29号
ブリティッシュ・コロンビア州中部を中心に発生した山火事は事態の収束が見えない状況が続いている。18日時点で避難住民の数は4万5千人に達しているという。
17日に記者会見に応じたラルフ・グッデイル公安・非常時対応準備相はBC州からの要請に応じ、カナダ軍の飛行機2機、ヘリコプター5機を派遣。避難住民の輸送などを手助けする。
17日の時点で159件の山火事が州内で確認され、17件は新たに発生したものとBC州担当者が報告した。山火事発生数はわずかだが減少している。しかし状況は決して予断を許さず、件数が減った要因として小さな山火事が広がって大きくなったものもあると説明した。19日にはオーストラリアからも50人が応援に駆け付け、消火活動を手助けする。
報道などでは避難住民の滞在先の確保が難しくなっている状況も報告されている。
さらにビジネスへの影響も出始めている。天然資源産業では操業を一時停止。再開の目途は今のところ立っていないと発表。また家畜への影響も懸念されている。
今回の山火事の最新情報や道路閉鎖などの情報はhttp://www.bcwildfire.ca を参照。
またメトロバンクーバーでも山火事による大気汚染警報が18日に発令された。呼吸器系の問題がある人はなるべく屋外での活動は避けるよう注意を呼び掛けている。