2017年4月13日 第15号

 カナダ、アメリカ、メキシコの北米3カ国共催で2026年FIFAワールドカップの開催を目指すことを3カ国サッカー連盟が10日発表した。そして来月バーレーンで開催される定例総会で、2020年の開催地決定を2018年に前倒しするよう要請していることも明らかになった。

 男子W杯は来年、ロシアで開催される。2022年はカタールで開催が決まっている。そのため規定により、2026年はヨーロッパとアジアからは候補地として立候補できない。可能性として、北米、南米、アフリカがあるが、前回の2014年はブラジルのリオで開催された。報道によれば、1930年第1回ウルグアイ大会を記念して、アルゼンチンとウルグアイが100周年ということで、南アメリカは2030年の立候補を目指しているという。

 アフリカでは南アフリカで2010年に開催されたが、その他のアフリカ諸国でW杯を開催できる国は少ない。

 結果的に北中米カリブ海サッカー連盟(CONCACAF)の北米が、最も現実的な選択肢となる。しかも、北米で前回開催されたのは1994年アメリカ大会。この大会は興行的に最も再興したW杯とされている。

 男子W杯は2026年から出場国を16チーム増やし、48カ国・地域で行われる。これだけの規模のスタジアムやキャンプ地、宿泊地、交通機関などが整備されている候補地が必要となる。

 3カ国共催となれば、アメリカで60試合、カナダで10試合、メキシコで10試合となる予定。さらに、カナダにとっては開催国枠でW杯出場が可能となる。カナダ男子代表が前回、W杯に出場したのは1986年メキシコ大会。これがカナダ唯一のW杯出場となっている。

 カナダで開催されたW杯は昨年、女子W杯が開催された。W杯共催では2002年日本・韓国共催がある。

 

 

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