2017年3月16日 第11号

 ノバスコシア州ハリファックスで3月1日、乗客の女性に性的暴行を働いたタクシードライバーに無罪の判決が言い渡されたことに対する抗議デモが行われた。

 この事件は2015年5月に同市で起こった。タクシー運転手のバッサム・アルラウィさん(40歳)は、酩酊状態で半身裸の状態だった女性に性的暴行を働いた容疑で訴追されていた。

 1日に出された判決では、女性が性的行為に合意しなかったことを証明するに足る十分な証拠を、検察が提出できなかったとして、アルラウィさんを無罪とした。しかし、判決文を読み上げた裁判官がその中で、酩酊状態であっても、合意できることは明らか、とコメントしたことから、そもそも合意とは何かという論議に火がついた。

 抗議デモを企画したクリッシー・メリガンさんは、司法判断は別として、今回、裁判官が使った論理と文言は、単に性的暴行容認の文化を永続させるものだと、その問題点を指摘している。今回の判決の論旨を突き詰めれば、「女性が酔っていれば」、性的暴行罪は成立しないというもので、到底受け入れられるものではない、とメリガンさん。

 デモは、ハリファックス市役所前から、スプリングガーデン通りにある州地方裁判所までを行進。判決を出したグレゴリー・リーハン判事が出勤している裁判所前で、抗議の声を上げた。

 この判決にはカナダ全国で大きな反響が沸き起こり、中にはリーハン判事の罷免を求めるグループもあるが、メリガンさんのグループは、この件についての公開調査を要求していくと取材に語っている。メリガンさんによると、この判事は過去にも性的暴行事件の審理で、被告に有利な(軽い)判決を出し、こうした事件から被害者を守ってこなかったという。

 一方、この騒ぎに対しノバスコシア州刑法弁護士協会は、「たとえ、一般市民からは批判されたとしても、疑わしきは罰せず」と、リーハン判事を弁護するコメントを6日に発表している。

 

 

 

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