2017年3月16日 第11号

 ブリティッシュ・コロンビア州クリスティ・クラーク州首相は13日、ビクトリア市で、政党への献金制度を見直すため、第三者による諮問委員会を設置すると発表した。

 司法副長官に党派を超えた独立した人選を一任。諮問委員会では、献金制度改革への道筋となる提案を検討するとしている。

 クラーク州首相は、「今日の発表は、政党や政治家を今回の提案検討から排除するということを明らかにしたもの」と述べ、「(献金制度の)定期的な検討は必要。1995年以来大きく変わっていない」と語った。

 委員会では、これまで野党新民主党(NDP)やグリーン党が提案してきた内容や、市民からの提案も検討されるとしている。

 BC自由党は、政党への献金で選挙法に違反する可能性があることが、今月明らかになった。全国紙グローバル&メールが、自由党への献金についての実態を追いかけた記事を今月初めに掲載。これを受け、BC州選挙管理委員会が、内容が事実であれば違法性があるとし、先週すでに調査を開始したと発表した。

 違法性があると指摘されたのは、ロビイストがある団体・企業や個人の代わりに自分の名前で自由党に献金、もしくは献金パーティー券を購入し、のちに献金額を徴収していた行為。これは献金の肩代わりとなり間接的献金とみなされ、選挙法に違反するという。違反対象は、献金者と受け取った政党の両者。選管委は先週、この違法行為の可能性について、連邦警察(RCMP)に捜査を依頼したことを発表した。

 クラーク州首相の委員会設置の発表は、その翌週月曜日というタイミング。野党NDPジョン・ホーガン党首は、「州首相にとってみれば、すでにポケットは企業献金でいっぱいだし、RCMPが調査を始めたし、30万ドルはすでに銀行口座に振り込まれているし、それでようやく考え直したと言っている」と、ラジオインタビューで批判した。

 自由党への昨年の献金額は1200万ドル。BC州では献金に関する規制がほとんどなく、個人、企業、労働組合、さらには国内外からも献金を上限なしに受け取れる。さらに州首相は、州首相としての給与とは別に、党から年間5万ドルを毎年受け取っている。クラーク州首相は就任6年、党から30万ドルを受け取っていることになる。

 これ以外にも、州首相や州閣僚が出席するイベントでの高額献金パーティー券が一口5000ドルという高額に、富裕層優遇との批判もある。

 そうした中で、ようやく重い腰を動かしたが、今回の諮問委員会の提案は今年5月9日に行われる州議会議員選挙後に検討するとしている。

 この日、自由党は議会に献金内容について詳細を明らかにすることを義務化する法案を提出した。自由党は今年1月から自主的に献金内容について公開しているが、それをさらに厳格化し、野党にも実行するよう求める。クラーク州首相は、「透明性だけでは問題は解決しない。これでは不十分ということは誰もが分かっている」と語った。

 「だったらなぜ、これまで何の対策も講じなかったのか」と野党から批判の声が上がっている。NDPはこれまでに6回、企業・労働組合からの献金禁止を議会に提案し、自由党は反対してきた。

 クラーク州首相は記事が掲載されるまでは、繰り返し、献金制度を改革するつもりはないと表明していた。献金がなくなれば、税金から政党へ助成金を支払わなければならない、と反対理由を説明していた。

 今回の諮問委員会の提案も、税金を使うような提案は受け入れないと明言している。

 

 

 

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