2017年3月2日 第9号

 テレビパーソナリティーとして知られるケビン・オラリー氏が党首選に立候補して14人という候補が出揃い、熱を帯びる保守党党首選の陰で、新民主党(NDP)の党首選がようやく動き出した。

 2月27日ケベック州選出ガイ・キャロン議員が立候補を表明。26日に出馬表明したオンタリオ州選出チャーリー・アンガス議員、1月に一番乗りで出馬表明したブリティッシュ・コロンビア州バーナビー‐ニューウエストミンスター選挙区選出ピーター・ジュリアン議員に続いて3人目となった。

 NDPは2015年10月の総選挙で大きく議席を減らし、それまでの野党第一党から第二党に転落。2016年4月の党大会でトム・マルケア党首続投の是非について投票し、党首交代が決定した。昨年7月には党首立候補者受付開始となったが、今年1月まで一人も手を上げなかった。

 党首決定は今年10月。それまでに党首討論会は7回行われる予定。第1回は3月12日オタワで実施される。これまでのところ3人しか立候補していないため、最初の討論会までどのくらいの立候補者が名乗り出るのか注目されている。

 すでに3人とも出馬は表明しているものの、正式に立候補登録は終えていない。立候補希望者は登録料3万ドル、党員500人の署名、そのうち半分は女性から、最低100人はビジブルマイノリティー(白色人種、先住民族以外の民族グループ)、先住民族、同性愛者、障害者から署名を集めなければならないとされている。

 

 

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