2017年2月23日 第8号

 マニトバ州南部の、人口約100人の田舎町ミント。この20〜30年間過疎化が進んでいた同村に、1200万ドルの慈善基金の寄付が贈られた。

 贈り主は、現在ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーに住むロイド・キャンベルさんと、妻のエルジーさん。同州ブランドンで生まれたキャンベルさんは、1940年代に建設業界での成功を目指して西海岸に引っ越す前、この村の学校に通っていた。

 この慈善基金によって、村はこれから毎年自動的に5万5千ドルを受け取ることになる。その一方で、キャンベルさんを覚えている村民はほとんどいないと、ミント博愛委員会会長のリン・フリューイットさん。

 キャンベルさんは、このお金の一部を、学校に通う年代の子供たちのレクリエーションやスポーツのために使ってほしいとリクエストしている。これを聞いた児童たちは、使い古された学校の備品が新しくなることを願っている。また町民は、ホッケーアリーナや野球場の改修を望んでいる。そのほか、託児施設も補助を受けられそうだ。

 町民はみな今回のニュースに驚きながらも、町を活性化させるチャンスが得られたことに感謝している。

 

 

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