2017年1月26日 第4号

 ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市と内陸のミッション市を結ぶ、全長約80キロメートルの旅客鉄道、ウェストコースト・エクスプレス。通勤通学客の重要な足となっているが、昨年11月と12月には1時間以上の遅延を頻発し、利用客からの苦情が絶えなかった。

 そもそも同エクスプレスが利用しているのは、貨物輸送が主体のカナダ・パシフィック鉄道(CPレール)の路線。そのCPレールの貨物列車の運行スケジュールが、同エクスプレスの旅客列車運行を妨げていたことが、その原因だった。

 このため、同エクスプレスを運行管理しているトランスリンク社と、沿線各市の市長がCPレールに貨物列車の運行スケジュール見直しを迫っていた。これを受けたCPレールが、同州ローワーメインランド地区以外で行える貨物取り扱い作業を移管するなどしてスケジュールを改定、旅客列車に便宜を図った。その結果、今月に入ってからは5〜10分の遅れにとどまるようになった。

 トランスリンクは、バンクーバー地区での貨物列車は過密スケジュールになっていたとして、今回のCPレールの対応を歓迎している。

 

 

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