2017年1月19日 第3号

 メキシコ東部の観光地、プラヤデルカルメンのナイトクラブで16日未明、銃乱射事件が発生したが、その被害者の中にカナダ人が含まれていた。

 そのうちの1人は、オンタリオ州ハミルトン市のカーク・ウィルソンさん(49歳)であることが、友人らによって確認された。

 事件が起こったのは、地元で開催中のBPMエレクトロニック音楽のフェスティバルの会場にもなっていた、ブルー・パロット・ナイトクラブ。この観光地があるキンタナ・ロー州政府のウェブサイトによると、ウィルソンさんはこのナイトクラブの警備スーパーバイザーとして働いていた。

 銃撃は午前2時半ごろ、店に入って来た男と中にいた男との間で始まったと、同州警察はメディアに説明している。また撃ち合いは、二人のけんかの末に起こったものだとみられている。この争いをやめさせようと間に入ったウィルソンさんら警備員も、銃撃に巻き込まれる形となった。

 ウィルソンさんの友人の話では、ウィルソンさんはトロントのナイトクラブ、ザ・ガバメント・アンド・キューブや有名人、企業などのセキュリティガードとして長年働いてきた。彼と6年間仕事をともにしてきた友人はウィルソンさんのことを礼儀正しく控えめで、かつ勤勉だったと形容している。また体格が良いことから、よくナイトクラブの入り口警護を担当していたという。その人当たりのよさが、緊迫した状況を和らげたことも多く、彼が利用客をぞんざいに扱ったりすることは見たことがないと、この友人は取材に語っていた。

 

 

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