2017年1月19日 第3号
マニトバ州ウィニペグ市に住むジョナサン・マカローさんは6日、自身のミニバンで走行中パトカーに停止するよう命じられた。
その理由が思いつかないでいたマカローさんに対し、警察官はなぜ車の屋根に大量の雪を積んだまま走っているのかと質問した。
マカローさんによると、その時ミニバンの屋根に残っていた雪の厚さは、せいぜい7〜10センチだったという。答えに窮しているマカローさんに、警察官は積載物の転落等防止措置義務違反として、237ドル50セントの違反切符を手渡した。
積載物の固定に関するマニトバ州の法律については知っていたが、それが屋根に残った雪にまで適用されるとは思ってもみなかったと、マカローさん。
その一方でウィニペグ市警察は、雪もマニトバ州道路交通法が定める積載物の範疇に入るとの見解を表明している。道交法では、積載物は走行中に移動して車の安定性を損なったり、車から落下してまわりの車両などを危険にさらしたりしないよう固定させなければならないとあり、雪であれなんであれ、基本的に車の一部でないものはこれにあたるというのが、警察の説明だ。
マカローさんの友人が、その違反切符をフェイスブックに掲載したところ、賛否両論のコメントが寄せられたという。雪下ろしをしなかったマカローさんを怠惰だったと責めるコメントもあれば、厚さ7〜10センチは大量の雪とは思えない、道交法がおかしいというものもあった。
マカローさんは、今回の違反切符に関して、無効か減額を法廷に訴えることにしている。彼は、雪を載せたまま車を運転すると違反切符を切られるということは一般に知られておらず、多くの人にこのことを伝えたいと話している。