2017年1月19日 第3号

 ブリティッシュ・コロンビア州自由党は13日、2016年の同党への献金は、企業、個人合わせて1230万ドルだったと発表した。

 政治献金については3月31日までに同州選挙管理委員会に提出することが義務付けられているが、それよりも前に自ら公開することで透明性を強調している。

 自由党は昨年、クリスティ・クラーク党首が出席して政治献金を集める催しを行ったが、その時のパーティー券が1人最大で2万ドルだったことから、富裕層優遇という批判が出ていた。さらに、特定の人しか参加できない高額パーティーへの党首の出席が利益相反になるのではとクラーク党首が訴えられていたが、これについては違反はないとの結果が調査委員会からこの日発表された。

 クラーク州首相は、この利益相反の批判を受けて、昨年、党が献金を即時公開することを約束。献金を受け付けてから営業日の10日以内に党のサイトに献金した企業名と金額を公表するとしている。

 そして、この日早速、昨年の献金内容を公開した。献金の内訳は、企業が1876件で約790万ドル、個人が9324件で440万ドル。企業献金の84パーセントは5千ドル以下だったとも発表している。ただ労働団体からの金額は公表していない。

 一方、野党新民主党(NDP)とグリーン党は、企業と労働組合からの献金禁止を主張している。NDPジョン・ホーガン党首は同党の約80パーセントが個人献金だったと説明した。NDPの2015年の献金額は約300万ドルで、2016年についてはまだ発表していない。

 政治献金については、オンタリオ州自由党キャサリーン・ウィン州首相が、労働組合と企業からの献金を禁止する方向を計画していることや、自身の個人的献金イベントを止めることを発表している。

 

 

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