2016年12月15日 第51号

 雪で高速道路が閉鎖になったため長距離バスが目的地に着けず、乗客がバスターミナルで一夜を明かさなければならなくなった。

 6日にマニトバ州を見舞った吹雪のため、カナダを横断する高速1号線が同州とサスカチワン州の州境で閉鎖となった。道路が再開されたのは、翌日の午後になってからだった。

 このため、6日夜に州境を通過し東に向かう予定だったグレイハウンド・バスは、サスカチワン州レジャイナのバスターミナルに引き返し、その日の運行を終了した。バスの乗客30人以上のほとんどは、そのままバスターミナルで夜を過ごし、運行再開を待たざるを得なかった。

 乗客によると、ターミナル側が用意したのは薄っぺらいマットのみ。毛布も枕もなく、みな着の身着のままで床に横になっていたという。また別の乗客は、グレイハウンド側からは運行などについて十分な説明がなかったことに苛立ちを感じたと、取材に答えていた。

 このバスターミナルを運営する、サスカチワン州の運輸サービス非営利企業STC(サスカチワン・トランスポート・カンパニー)は、バス会社と連携して、乗客が安心してターミナルで一夜を過ごせるようできるかぎりのことをしたと説明している。またマットのほかに、食事券も配布したとしている。

 またグレイハウンドも、急激な天候の急変は予測が難しいため、そのことによる運休や目的地変更になった場合に宿泊施設を用意するようなことはできないとメディアに語っている。また、運行再開と同時に速やかに目的地に向かえるよう、乗客が快適にターミナルにとどまれるよう努力していると付け加えている。

 また天候による運賃払い戻しについては、あくまでもケースバイケースとのこと。

 

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