2016年12月15日 第51号
カナダ銀行は7日、金利を据え置くと発表した。これは市場の予想通りで、トロント取引株式市場は特に大きな変化は見られなかった。
原油価格が急落して以降、カナダ経済は停滞を続けている。カナダドルも下落し、輸入品の値上がりが心配される中、輸出産業は政府が期待したほどの経済効果をもたらしていない。
カナダ銀行は今回の発表で、第3四半期に景気の緩やかな回復の兆しが見えたものの、設備投資や非エネルギー産業の輸出に大きな伸びはなかった。
それでも今回は、今年10月に発表した悲観的なトーンから少し離れ、ポジティブな口調となっている。