2016年11月24日 第48号

 ジャスティン・トルドー首相が今年5月にトロントで開かれた中国系カナダ人主催の政治資金調達パーティーに出席していたことが分かり、22日の国会で弁明した。

 同日付の全国紙グローバル&メールによると、今年5月19日にトロントの中国系カナダ人ビジネスマン宅で行われた参加費1人1500ドルの資金集めパーティーに首相が出席。のちに、このパーティーに出席した参加者がピエール・エリオット・トルドー基金とモントリオール大学法学部に100万ドルを寄付していたとも伝えている。さらに、この会を主催した人物は中国の政財界に影響を与える人物で、参加者の中にも中国共産党に直接関係のある人物もいるとしている。

 国会では野党保守党が、高額な参加費のパーティーに閣僚が出席することは、富裕層の優遇ではないのかと追及。トルドー首相は、カナダを中国の投資家に投資先として考慮してもらうための参加との立場を強調した。

 また、政府と直接ビジネスをしている人々からの政治資金調達を禁止している党規則に反するのではとの声も上がっている。

 

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