2016年11月17日 第47号
ジャスティン・トルドー首相は15日夜キューバに到着、ラウル・カストロ国家評議会議長の出迎えを受けた。
今回のトルドー首相キューバ訪問は、同国の海外資本導入制限緩和に向けて興味を示しているカナダ企業に貿易機会を得るためのもの。
カストロ議長は2015年4月にアメリカのバラク・オバマ大統領と会談。国交回復を実現し、今年3月にはオバマ大統領が88年ぶりにキューバを訪問し、両国関係がようやく改善する方向に動いている。
これに対し、カナダとキューバの関係は1976年1月、現トルドー首相の父ピエール・トルドー元首相が、当時の西側職としては初めてキューバを訪問して以来、友好関係が続いている。当時のフィデル・カストロ議長と友好を深め、公私ともに親交があった。
この日、トルドー首相はカストロ議長に、「議長の家族と私の家族の友好関係は親密なものであります」と語り、「しかし、カナダ国民とキューバ国民との真の友好関係はそれ以上であり、今後もこの関係を継続できることを期待しています」と述べた。
カナダ統計局によれば、昨年1年間でキューバを訪れたカナダ人観光客は約130万人。キューバの統計局の報告では、キューバへの観光客の約3分の1がカナダ人で最多数と発表している。
今回の首相のキューバ訪問は約24時間と短く、この後、アルゼンチンを訪問し、APEC(アジア太平洋経済協力)会議が開催されるペルーを訪問する。