2016年11月10日 第46号

 ジャスティン・トルドー首相は7日バンクーバーで記者会見を行い、カナダ沿岸の海洋保護政策に5年間で15億ドルを充てると発表した。

 海洋安全制度の創設、海洋生態系の再建、海洋へのオイル漏れ対策のための研究、さらには沿岸警備コミュニケーションシステムの改善、沿岸警備予備隊の役割拡大、先住民族の緊急対応チーム編成などが含まれている。

 今回の発表は、マーク・ガルノー運輸相がオイル漏れ事故があったブリティッシュ・コロンビア州北西部沿岸ベラベラ付近を視察した翌日に行われた。記者会見にはガルノー運輸相も同席した。 先月、同付近沿岸でタグボートが転覆しディーゼル燃料10万リットルが流出。その事故処理が未だ終了せず、海上にはオイルが浮き、付近海岸での清掃も終わっていない状況が続いている。

 トルドー首相は「今回のベラベラでの事態はあってはならないこと」と語り、こうした事態に対応できるよう改善が必要と語った。

 

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