2016年10月13日 第42号

 連邦政府が先月27日に承認を発表したブリティッシュ・コロンビア州で計画されている液化天然ガス巨大プロジェクトについて、承認の裏には環境対策だけではなく経済とのバランスが考慮されていたとの報告書を入手したと7日、CBC電子版が伝えた。

 承認されたのは、パシフィック・ノーザンウエストLNGプロジェクト。BC州北東部から900キロメートルのパイプラインでBC州北西沿岸部プリンス・ルパート近郊ルル・アイランドまで天然ガスを運び、液化して、海外市場、主にアジアに向け輸出するための建設プロジェクトで、マレーシアの国営企業ペトロナス社が主導している。

 27日の承認発表ではキャサリン・マッケナ環境相は、190の条件を付け、環境に配慮するようになっていると語ったが、実際には環境への影響は大きなものだが、経済とのバランスを考慮し承認すると結論付けていたとCBCは伝えている。

 その後のCBCラジオのインタビューで同相は、温室効果ガス排出量は増えることは承知しているが、BC州政府クリスティ・クラーク州首相が炭素税を引き上げることを承諾していることや排出量に制限をかけていることなどをあげ、対策を主張した。

 

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