2016年10月13日 第42号

 カナダ統計局は7日、9月の就業者数が6万7200人増と大幅増となったと発表した。専門家の予想は1万人増。ただ、予想外の就業者数増加も、求職者数も増加したため、失業率は変わらず7パーセントのままとなった。

 就業者数で最も多かったのは自営業で5万100人。2009年6月以来の大幅増となった。増加した自営業者の業種で多かったのはヘルスケアとソーシャルアシスタンス。

 全体の業種別では、行政機関が1万8900人、教育産業1万6700人と多く、建設業6400人、製造業6300人と続いている。

 地域別ではケベック州が好調で3万8300人増、続いてオンタリオ州1万6200人、アルバータ州1万3300人、ニューブランズウィック州4万400人だった。その他の州は概ね前月とほぼ同じだったが、ブリティッシュ・コロンビア州は600人減となった。

 地域別の失業率では、プリンスエドワード島州が12・1パーセントから10・8パーセントに、ノバスコシア州が8・5パーセントから8・1パーセントに、ケベック州が7・1パーセントから6・9パーセントに改善している。ニューブランズウィック州、オンタリオ州もそれぞれ0・1パーセント改善。一方で、天然資源産業が盛んなニューファンドランド・ラブラドール州、マニトバ州、サスカチワン州は0・5パーセント以上悪化、アルバータ州は8・4パーセントから8・5パーセントと0・1パーセントの悪化に止まった。ブリティッシュ・コロンビア州は5・5パーセントから5・7パーセントに悪化したものの、依然として全国で唯一5パーセント台と低い水準を維持している。

 

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