2016年9月15日 第38号

 1970年代にアルバータ州で犯罪を起こして以来、数々の性犯罪を繰り返してきたラリー・タカハシ受刑者(63歳)に対し、昼間の外出許可が認められた。

 同受刑者は、ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市内にある社会復帰のための施設ハーフウェイ・ハウスに収容されている。1984年には当時29歳だった女性への暴行の罪で刑務所に収監されたほか、複数の強姦、変装、加重性的暴行罪のほか、監禁、武器を使用した性的暴行の罪などで終身刑に服している。

 また、最近出された仮釈放委員会の報告書によると、タカハシ受刑者が再び犯行に及ぶ可能性はかなり高いとされており、特に10代の女性に危害を与える危険性が高いという。

 そのようなタカハシ受刑者に対して先月、門限を厳守する条件付で外出が認められたというニュースが報道されると、コミュニティの安全に対する不安の声があがり、先週末にはバスや街角でタカハシ受刑者を見かけたという目撃者談を、メディアがとりあげたりした。

 しかし警察は、同容疑者は今のところ施設から出ないことにしていると、目撃情報は人違いであるとのコメントを発表している。また、警察はタカハシ容疑者の行動を監視しているとした上で、いずれは同容疑者が街角で目撃されるようになるだろうが、もし彼が外出中に科せられた義務ーアルコールの摂取、購入や所持の禁止などーに違反しているのを目撃した場合は、速やかに警察に通報するよう呼びかけている。

 タカハシ容疑者は身長180センチ、体重70キログラムで、短い白髪で目は茶色。普段は度入りの眼鏡をかけている。

 

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