2016年9月15日 第38号

 カナダ統計局は9日、8月の就業者数が2万6200人増となったと発表、前月の3万1200人減から大きく増加した。ただ、労働市場へ参入した就業希望者も増加したため、失業率は前月の6・9パーセントから7・0パーセントに悪化した。

 フルタイムが増加し5万2200人増、パートタイムは2万6000人減だった。要因は公的機関での雇用が増えたことで5万7000人、民間で8300人、自営業は3万9100人減少した。

 地域別ではケベック州が2万2000人増、ただ失業率は7パーセントから7・1パーセントに悪化、ニューファンドランド・ラブラドールが4000人増で12・8パーセントから12・3パーセントに改善、ニューブランズウィックは3000人減だったものの9・7パーセントから9・4パーセントに改善した。失業率が最も低いのはブリティッシュ・コロンビア州で5・5パーセント、前月よりも0・1パーセント改善している。

 カナダ銀行は7日、金利を0・5パーセントのまま据え置くと発表。今後の経済見通しについては、今年後半は大きく成長するだろうと予測。今年5月にアルバータ州で起きた大規模山火事からの回復と自由党政権の経済刺激策の効果が表れてくるとみている。

 

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