2016年8月18日 第34号
ブリティッシュ・コロンビア州ポート・ムーディー市のコーヒーショップで7日夕方、少女がこん睡状態に陥っているのを店員が発見した。すぐに救急隊が駆けつけたが、少女はそのまま死亡が確認された。
亡くなったのは、同州コキットラム市に住むグィネベーレ・スタッドンさん(16歳)。彼女は麻薬と、それを調合するのに使用したとみられる器具を所持していた。
BC州検視局が死因を調査中だが、母親のベロニカ・スタッドンさんは強力な麻薬、フェンタニルの過剰摂取が原因に違いないと、愛する娘の突然の死に打ちひしがれながらも、取材に語っている。
スタッドンさんによると、娘は薬物依存に悩んでいた。それでも、この3週間ほどは「もうやめたから大丈夫」と、スタッドンさんに話していたという。しかし麻薬ディーラーがフェンタニルを販売していることを母親に告げ、もう一回だけだからと薬を購入したが、それが本当に最後の一回になってしまった。
スタッドンさんは娘のためにリハビリテーション施設を探していたが、公共の施設は何カ月待ちの状態。また私立のクリニックには5万ドルほどが必要となり、とてもスタッドンさんが利用できるような場所ではなかったと、娘に何もしてやれなかったことを嘆いている。
彼女は違法な麻薬販売の取締りが強化されることと、特に若い中毒患者のためのリハビリ施設の充実が実現することを願っていると、話していた。