2016年8月18日 第34号

 ブリティッシュ・コロンビア州コキットラム市のハイキングコースで13日、10歳の少女が子連れのブラックベアーに襲われ重傷を負う事件が発生した。

 場所は、同市ショーネシー通りとリンカーン・アベニューの交差点付近。ここまでは住宅街が続き、その先からコキットラム川沿いに森の中へ入るハイキングコースが続いている。

 当時付近にいた目撃者らによると、突然の少女の叫び声を聞いた何人かがその方向に駆けつけたところ、クマが少女をくわえて引きずり、ハイキングコースから森の中へ入っていこうとするところだった。

 何人かがクマの頭を叩くなど格闘して、少女をクマの口から離すことに成功したが、クマは再び襲ってきたという。少女は命に関わるほどの大けがを負い、病院に搬送された。 この母親グマは事件後も現場に居残り、人の存在を恐れなかったことから、自然保護官が射殺した。ただ現場周辺のゴミなどをあさるなど、人間の生活環境からエサを求める習慣はついていなかったようなので、子グマは捕獲されリハビリテーション・センターに送られた。

 自然保護局によると、子連れの母親グマに遭遇し襲われるケースは決して多くはなく、少女の回復を待って事件が起こった詳細を確認するとしている。

 

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