2016年8月4日 第32号
国民からの苦情が絶えない国内線航空サービス状況について、連邦政府が現在調査を行っていることが8月2日、明らかになった。CBC電子版が伝えた。
マーク・ガノー運輸相が全国を回って行っていた航空会社に対する協議会が終了し、さまざまな意見が集まったとしている。
同相広報は、この問題についてガノー運輸相が乗客の権利保護に重大な欠陥があることが原因との認識を示していると語った。
航空会社サービスに対する国内での苦情は年々増えている。オーバーブッキング、預け入れ荷物の紛失、ずさんな安全対策などは氷山の一角。最近ではエアカナダに搭乗するはずの少年に対し座席を確保できず、同社は10ドルの飲食券を渡し、少年はその日トロント国際空港で一夜を過ごす羽目になった。また車いすの男性がエアカナダを利用してアメリカ行きのフライトを予約したところ、車いすのサイズが大きく車いすを収容する貨物用ドアを通れないため搭乗できないと事前通告されたことなどがニュースとなった。
こうした苦情は2007年にエアトラベル苦情処理委員会事務所が閉鎖されてからは、カナダ運輸庁(CTA)が一手に引き受けることになり、処理が追いついていないのが現状という。
連邦政府は現在、乗客の権利法案も視野に検討しているとしている。
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