2016年8月4日 第32号

 カナダ統計局は7月29日、5月の国内総生産(GDP)が0・6パーセント減となり、1カ月の下げ幅としては2009年3月以来の大幅減となったと発表した。

 原因は5月初めにアルバータ州フォートマクマレーで起きた大規模な山火事で近郊のオイルサンド産業が操業停止に追い込まれたことや、製造業が伸び悩んだことにあると報告している。エコノミストの予想は0・4パーセント減だった。

 製造業は2・4パーセント減で2009年1月以来の下げ幅。電気・ガス産業が1・8パーセント減となった。一方で、小売り、エンターテイメント、金融、保険のサービス産業がプラスとなった。

 5月のGDPは大きく減少したものの、山火事による一時的なもので、第2四半期はマイナス成長になる可能性が高いが、第3四半期はその反動で大幅増となると予想されている。カナダ銀行は3・5パーセント増になると予測している。

 

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