バンクーバー市グレゴール・ロバートソン市長は7日、バンクーバーの先住民族代表と共にオタワでトランス・マウンテン・パイプライン拡張工事を認可しないよう訴えた。
キンダー・モーガン社が事業計画している同パイプライン拡張工事は、アルバータのオイルサンドをバンクーバーまで運ぶ現存のパイプラインを、輸送量を約3倍に増加させるための工事。完成すれば現在バラードインレットを通っているオイルサンドを運ぶタンカーの量は7倍に増加するという。
こうしたことから環境活動家や周辺市が拡張工事には反対している。ロバートソン市長も環境問題だけでなく、バンクーバー経済にも悪影響を及ぼしかねないと主張している。
今回の同市長の訴えは、先月カナダエネルギー委員会が条件付きながら拡張工事を承認したことに対する警戒感によるもので、自由党政権は最終決定を今年12月に出すとしている。
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