カナダ銀行スティーブン・ポロズ総裁は4日、先月アルバータ州で発生した山火事の影響は未知数で、経済的に回復する時期は今のところ予測するのは難しいとの見解を示した。

 経済の回復は山火事のため停止しているオイルサンド事業がいつ通常運転に戻るかにかかっているという。その他にも、避難住民の仕事への復帰や町の復活なども経済回復のカギとなるもので、こうした要件を現段階で予測するのは難しいと語った。

 ただアルバータ州の山火事がカナダ経済にも影響することは間違いない、と予測している。特に今年の第2四半期は大きく影響するという。ただ5月の報告書では、オイルサンド事業が再開すると第3四半期には経済も戻って来るだろうと予測していた。今回の山火事の影響については、来月に発表される金融報告書である程度予測されるとみられている。

 アルバータ州レイチェル・ノッテリー州首相によれば、山火事の影響は約2400軒の住宅を焼失し、フォートマクマレーの経済を大きく損失、回復には数年はかかるという。一部の住民は今月1日から帰宅し始めているが、現在でも約8万人が避難している。

 

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