ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーに向け22日、ドイツ・ミュンヘン国際空港を離陸したルフトハンザ航空476便は、乗客の1人が安全にかかわるような行動をとったとして同国ハンブルグ空港に緊急着陸した。

 同機に乗り合わせていた、バンクーバー在住の乗客がメディアに語ったところによると、客室後方にいた乗客が離陸後叫び始め、たばこに火を点けようとしたり、緊急脱出ドアを開けようとしたりしたという。その時点で飛行機は巡航高度の3万8000フィートに達していた。

 そもそもこの乗客は、搭乗開始時から問題を起こしそうな態度を示していたという。しかし離陸後、彼の行動が激しくなったため、機長は安全のため最寄りのハンブルグ空港に緊急着陸を要請した。

 緊急着陸後、待ち受けていた警察と医療関係者に連行された男は、精神障害と診断され地元の精神科で検査を受けることになった。また警察はこの件は事件としては扱わないこととし、特に捜査は行なわれず、同機は再びバンクーバーに向かって飛び立った。

 結局同便は、予定より3時間ほど遅れてバンクーバー国際空港に着陸した。

 

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