氾濫する中国語のみの看板が問題視される中、ブリティッシュ・コロンビア州リッチモンド市議会議員アレクシア・ルーさんは、場所によっては中国語の表示が必要だと、市議会で訴えた。
彼女が問題にしているのは、公衆便所。最近、市営のミノル・プールを訪れる機会があった彼女は、赤ん坊用お尻ふきをトイレに流さないよう注意をうながす表示が英語だけであることが気になった。
人口のほぼ半数が中国出身の同市では、英語がわからない中国人が多いのは明らかだとルー市議。そしてメトロバンクーバーの下水で、こうした異物混入によるシステムのトラブルが最近増加していることを引き合いにだし、中国語表示がこの問題解決に寄与すると指摘した。
なお、トイレットペーパー以外を流さないよう注意する表示の英語版の設置はメトロバンクーバーが行うが、追加言語の表示は地元自治体(この場合リッチモンド市)が負担しなければならない。
彼女の提案に対し、同市市長マルコム・ブローディ氏も賛同している。現在、メトロバンクーバー全域で、トイレットペーパー以外、特におむつ交換の際に利用されるお尻ふきを流さないよう周知させるキャンペーンが実施されている。
多くの商品が出回っているお尻ふきの中には、トイレに流せるとうたっているものも多く見られるものの、実際にはトイレットペーパーのような水溶性ではなく、下水管を詰まらせる大きな原因になっていることが、そもそもの問題だとブローディ市長は指摘している。このため、こうした製品の水溶性の世界基準を設ける作業も進められている。
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