14日、カナダおよび世界各地で撮影された夕日の写真が、あるフェイスブックに相次ぎ投稿された。

 これは、1月3日に自動車事故で全員が死亡したバン・デ・フォルストさん一家を偲んで行われたイベント。サスカチワン州サスカトゥーン郊外の高速11号線をその日走っていたバン・デ・フォルストさんの車は、飲酒運転の車と衝突。夫のジョーダンさん、妻のシャンダさん、そして5歳のカムリンちゃんと2歳のミゲールちゃんが命を落とした。

 熱心なカメラマンだったジョーダンさんはその頃、指定された日の夕日を、各地で大勢の人に撮影してもらう企画『サンセット・チャレンジ』を考えていたが、それが実現する前に事故に遭ってしまった。

 そこで、彼の遺志を継ぐカメラマンのグループが、バン・デ・フォルストさんの追悼を兼ねたイベントを企画した。

 この日、サスカチワン州で日が沈んだ午後8時30分すぎより、主催者の1人アンドレア・ローレンスさんの電子メールの受信箱には、続々と夕日の画像を添付したメールが着信した。発信元を見ると、地元やカルガリー、ブリティッシュ・コロンビア州などカナダはもとより、オランダ、ドイツなどヨーロッパ、さらにバルバドスといったカリブの国々など、世界の様々な地域から投稿があったことがわかった。

 24時間以内に寄せられた画像の数は475にものぼり、この企画への感謝のメッセージも多く見られたという。短期間で準備されたにもかかわらず、ジョーダンさんご家族のためにこれだけの反響があったことから、ローレンスさんはバン・デ・フォルストさん一家が人々の心に長くとどまるよう、年一回の夕日フォトコンテストを開催することも夢ではないと感じたと、取材に語っている。

 またジョーダンさんの妹のアンジー・ホワイトさんもこのフェイスブックに、兄はこれほど多くの人からの投稿に戸惑いながらも感謝しているに違いないと、参加者に感謝の意を述べていた。さらに、ジョーダンさんはいつも家族に写真の手ほどきをし、この美しい自然をいつでもどこでもカメラに収めるよう促していたと、付け加えていた。

 今回の夕日コンテストの投稿が一段落したら、ローレンスさんはそれらを動画にまとめ、フェイスブックにアップロードする予定だ。

 

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