ブリティッシュ・コロンビア州メトロバンクーバーでは、15日より庭への散水規制(ステージ1)が始まった。

 このところ夏のような陽気が続いたこともあり、例年より2週間早い開始となり、10月15日まで実施される。

 規制内容は次のとおり。

住宅偶数番地の家は、月曜日、水曜日、および土曜日の午前4時〜午前9時の間に散水可能。また奇数番地の家は火曜日、木曜日、および日曜日の午前4時〜午前9時の間に散水可能。
商業施設偶数番地の施設は月曜日と水曜日の午前1時〜午前6時の間、散水可能。また奇数番地の施設は火曜日と木曜日の午前1時〜午前6時の間、散水可能。さらに金曜日の午前4時〜午前9時の間は、番地に関係なく散水可能。

 そのほかにもステージ1の規制では、屋外で車やボートを洗う際には、ばね式グリップで放水が自動的に止まるノズルの使用が義務付けられる。また今年は高温かつ乾燥した夏になる予測もあり、散水規制が長引く恐れもあるという。

 また上水道の使用量増加の対策として、使用量メーターの導入も考えられると、ノース・バンクーバー市長でもある、メトロバンクーバー上下水道委員会議長のダレル・マサット氏は語る。すでにホワイトロック、ウェスト・バンクーバー、リッチモンドの一部およびラングレーではメーターが各家庭に設置されており、従量課金制にすることで使用量抑制の効果がみられているという。

 またバンクーバー市はそのウェブサイトで、一般的な住宅への芝への1時間の散水が、トイレ25回分と5回の洗濯、および5回の食器洗浄に使われる水の量に匹敵すると説明し、住民には水が貴重な資源であることを認識してもらうよう努力している。

 さらに同市は『ゴー・ゴールド』と名づけた、夏の間に芝への散水を一切行わない取り組みを推奨するプログラムも、同ウェブサイトで紹介している。

 芝は水がなくなると休眠状態になり葉が茶色くなるが、根は生き続けているので、雨の季節になると緑色に戻る。市役所では、このプログラムを実践する家庭に対し、そのことを近所に知らせるための『ゴールド芝生キット』も配布している。またコミュニティセンターへの市役所出張サービス(ポップ・アップ・シティ・ホール)でもこのキットが入手できる。5月の出張サービスのスケジュールは、次の通り。

23日(月曜日)Sunset Community Centre (6810 Main Street, Vancouver)
28日(土曜日)Collingwood Days 2016 (Sir Guy Carleton Elementary School, 3250 Kingsway, Vancouver)

 

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