アメリカで始まったニワトリのレンタルが、カナダ国内でも徐々に広がっている。

 2013年にアメリカ・ペンシルベニア州フリーポートでこのビジネスを始めたレント・ザ・チキン。現在ではアメリカ国内に31の事業所を構え、カナダでは昨年オンタリオ州モファットに最初の事業所を開いた。そのほかにもオンタリオ州に2カ所、ニューブランズウィック州、ノバスコシア州、また、プリンス・エドワード・アイランドにそれぞれ一カ所を開設、ブリティッシュ・コロンビア州ではビクトリアとカムループスに拠点を構えている。

 同社共同創業者のジェン・トンプキンスさんは、多くの人が自宅から遠くないところで収穫された食材を求めるようになってきたꄐꍺހšcッッッッッvと、取材に答えている。基本的なレンタル料は、5月から10月までの6カ月間で425ドル(2羽)、または600ドル(4羽)。同社のウェブサイトによると、2羽レンタルの場合で1週間に8個〜14個の卵の収穫が期待できるという。

 また料金には鳥小屋のほか、給餌用の皿、そしてえさ(ニワトリの大好物である乾燥ミミズ)も含まれている。またレンタル期間の終わりには、これらのニワトリを買い取ることもできる(2羽で250ドル、4羽で350ドル)。

 同社ビクトリア事業所の従業員ケイト・フレーザーさんは、子供の頃から農業にあこがれており、自らもこのレンタル・ニワトリ・サービスを利用している。

 このサービスを利用すれば、自分で鳥小屋を作ったり、えさの調達に奔走したりする手間や、購入したニワトリが実はおんどりで、いつまでたっても卵を産まなかったなどというリスクなしに、誰でも簡単にとれたての卵を毎日楽しめるようになると、フレーザーさんは話している。また利用者の1人によると、レンタル・ニワトリを受け取ったその週から、ニワトリは卵を産み始めたといい、このサービスは実用的だと取材に答えている。

 フレーザーさんは今年のレンタル契約を済ませているが、すでに予約はいっぱいで、キャンセル待ちが発生しているという。

 また彼女は今年、自前の鶏小屋を自宅のガレージに作るため、その調査と準備をしている。彼女にとってニワトリは、単なるレンタルではなくペットのようなものになっており、愛情の対象だとも語っている。

 

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