現在行われている北米プロバスケットボールリーグNBA(ナショナルバスケットボール協会)プレーオフに進出しているトロント・ラプターズが快進撃を続けている。東カンファレンス2位でプレーオフを迎えた1回戦では同7位のインディアナ・ペイサーズを4勝3敗で下し、準決勝に進出。トロントはバスケットボールファンであふれ、試合のある日は町はチーム名にかけて「ジュラシック・パーク」と呼ばれている。

 カナダでは最近NBAでカナダ出身の選手が多く活躍していることもあり、バスケットボール熱が年々過熱している。それを反映するように、国内で唯一NBAチームを持つトロントでは民族を問わず、ラプターズファンが増加している。

 レギュラーシーズンでは1試合当たり20万人だった視聴者数も、プレーオフに入り100万人に増加。特に中国系でファンが急増しているという。CBC電子版によれば、ラプターズの親会社MLSE(メープルリーフ・スポーツ・エンターテイメント)は中国市場をファン獲得のターゲットにしてきたという。その効果がここにきてラプターズの快進撃も相まって出てきているとしている。

 MLSEはNHL(ナショナル・ホッケー・リーグ)トロント・メープルリーフスも所有しているが、今季もメープルリーフスはプレーオフ進出を逃した。ラプターズ人気はそうしたトロントファンの応援のはけ口になっているのかもしれない。

 

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