ユーコン準州ホワイトホースに本社を置く航空会社エア・ノースは、同準州の住民全員に50ドルの航空券割引を行うと発表した。
同社社長ジョー・スパーリングさんは、好調だった2015年の同社の業績は、利用してくれた住民のおかげであり、割引はその感謝の意をこめたものだと取材に説明している。
またスパーリングさんは、社員には利益還元プログラムが、また株主には配当金があるように、利用客にも顧客配当があってもいいじゃないかという思いで、この割引を実施したという。
ユーコン準州の住民が割引を受けるには2つの方法がある。同社のオンラインアカウントを持っている住人は、そのウェブサイトから申請ができるが、その際には「機内食のデザートでは何が食べてみたいか」などのアンケートに答える仕組みになっている。
オンラインアカウントを持っていない人は、電話で申請できる。どちらの場合も受付期間は5月1日から15日までの間。また割引の有効期限については、スパーリングさんはまだ決めていないと言うが、多くの人が使えるように十分な期間を設けるつもりだと語っている。
ホワイトホースからバンクーバーまでの片道切符は、シートセール期間では200ドル程度になる。もしも同準州(人口約3万7000人)のほとんどの人が割引を利用した場合、そのコストは150万ドル以上になる。しかしスパーリングさんは、地場産業にお金を使って地元の企業を支援すれば、その企業が今度は地域に貢献するという循環が大事だと強調する。そして今回のプログラムは、その地元企業のひとつが、コミュニティから受けた支援に応えるユニークな手段なのだと説明している。
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