ケベック州のケベック党(PQ)ピエール・カール・ペラドー党首が5月2日、党首を辞任すると発表した。モントリオールでの記者会見で同党首は、政治活動と家族との選択肢で家族を取ったと理由を語った。
ペラドー氏はケベック州最大のメディア会社ケべコア社の元最高経営責任者で、現在でも株式の過半数を有しているとされ、ケベック州では大きな影響力を持つ。
2014年の州議会議員選挙にポリーン・マロワ党首率いるPQから立候補し、初当選。政界入りを果たした。しかし、2014年の州議会議員選挙でPQは自由党に大敗し、マロワ党首も落選、党首を辞任した。その後、2015年5月15日の党首選でペラドー氏が党首に就任。ケベック独立を目指すPQの党首として党を率いてきた。ペラドー氏は、ケベック州独立派の急先鋒で、党の目標をケベック州のカナダからの独立、ケベック国建国としていた。
ペラドー党首は昨年8月に長年付き合っていた女性で、ケベック州テレビのプロデューサーでもあり、ホストでもあるジュリー・スナイダーさんと結婚。2人の間にはすでに2人の子供がいる。しかし今年1月に別居。この時点では、ペラドー党首は党首を辞任する意向はないと語っている。
今回の突然の辞任発表に党内では困惑が広がっている。ペラドー氏は議員を辞職することも同時に発表した。
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