ブリティッシュ・コロンビア州リッチモンド市内の高速道路で18日深夜、セミ・トレーラートラックが横転する事故が起こったが、この現場を運転中に撮影していたドライバー30人以上が、運転中の携帯使用で違反切符を切られた。

 事故が起こったのは、この高速99号線がキャンビー通りの高架橋と交差する付近の北上車線側。

 リッチモンド市RCMP交通課は、現場の安全を確保のためこのトラックの脇を通過する車両を、閉鎖した対向車線(南下車線)に誘導していた。そのため、現場には違反車両を路肩に誘導する十分なスペースも確保することができ、徐行しながら運転中に事故を撮影していたドライバーを検挙するには理想的な状況になっていたと、同交通課は取材に説明している。この違反では167ドルの罰金とともにデメリットポイントが3点加えられる。

 しかし今回のような場合に限らず、事故現場ではけが人への対応など初期段階の事故処理が終了したあとも、事故車両のレッカー移動や現場検証など全てが終わるまで、現場には警察官が残って二次事故の危険性に目を配っていることを忘れないようにと、ドライバーに警告している。

 実際こうした現場の脇を通る車両の追突など、二次事故が頻発しているという。さらに携帯操作に気を取られすぎて運転に必要な注意を怠ったとみなされた場合、罰金は368ドルに、デメリットポイントは6点に引き上げられる。

 多くのドライバーは、事故現場を通過する際には徐行しており、事故の危険性は低いと思っているが、これは正しくない。実際には車の流れは発進・停止を繰り返すなど予期せぬ動きをすることが多く、通常より危険性が高くなっていることを理解するようにと、同警察は指摘している。

 

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