オンタリオ州に住むインド生まれの女性は、不自然な割合で男児を産んでいることが調査よりわかった。11日出版されたカナダ医療学会ジャーナルに、その調査結果が掲載された。

 それによると、カナダ生まれのオンタリオ州の女性が1993年から2012年の間に出産した赤ん坊の男女比は、女100人に対して男105人だった。またこの比率は世界平均と一致していた。

 しかしインドから移民して来た母親で、すでに2人の子供をもうけていた場合には、女100人に対し男136人と、男児の数が多くなっていることがわかった。さらにこの比率は、子供が3人いたインド生まれの母親の場合、女児100人に対して男児166人にまで上昇。

 またすでに2人の娘を持っていて、中絶の経験があった母親の場合には、女児100人に対し325人、中絶経験が2度以上の母親の場合には、この比率は女児100人に対して男児409人となっていた。

 同調査のリーダーを務めたトロントの聖ミカエル病院のマルチェロ・ウルキアさんは、特定の移民コミュニティでは女性の価値が低くみられていることを示唆していると述べている。そして今回の調査がカナダにおける女性の地位についての建設的な論議のきっかけになればと、付け加えている。

 

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