ノバスコシア州トルロのジャネット・ブラウンさんは7日、107歳の誕生日を迎えた。

 この町に生まれ育ったブラウンさん。16歳で結婚し20歳になるまでに3人の子供をもうけた。当時高校に通うことができなかった彼女は、第二次大戦後に通信教育を自費で受講、63歳で高校の卒業証書を手にした。

 また48歳の時に再婚、今では10人以上の孫(その中には70歳に近い人もいる)、27人のひ孫、さらには数人の玄孫(やしゃご · ひ孫の子)、来孫(らいそん · 玄孫の子)、昆孫(こんそん · 来孫の子)までもいる。

 バースデーパーティーを取材したメディアの質問に対し、しっかりとしたよく通る声で答えるブラウンさん、長寿の秘訣は他人から善くしてもらうために、他人に善くすることだと話している。他人に自分がどのような人物であるか、また自分から見て他人がどう見えているかも伝えることが、その秘訣だとも語っている。それが世界のどこでも通じることだと思うし、私の場合にはまさにその通りだったと付け加えている。

 また1世紀以上にわたって世の中を見てきた中で、最も印象的だった出来事は何かという質問に対しては、アメリカで黒人の大統領が選出されたことで、とても喜ばしいことだったと答えている。また世の中では裕福層だけではなく、貧困層や自分のような有色人種にも良いことが起こっている、しかしまだ努力の余地はあり、もっと善い世界を目指さなければならない、またそれを誰かがやってくれるのを待っているのではなく、自分たちでやらなければ…と付け加えている。

 人生の中で多くの素晴らしい人と出会うことができたと同時に、そうでない人もいたことも事実、しかしそれが人生というものだと語っていた。

 また107歳まで生き抜くために注意すべきことは、との問いに、悪いニュースは自分の心の中にしまっておき、いいニュースだけをみんなと分かち合うことだと答えていた。

 

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