映画俳優のディラン・オブライエンが17日、ブリティッシュ・コロンビア州内陸部での映画撮影中に負傷し、入院する事故が起きた。

 場所はバンクーバーから高速1号線で内陸部に向かい、北東へ340キロメートルほど走ったところにある人口約1000人の町、キャッシュ・クリーク。事故後ディラン・オブライエンは、バンクーバー総合病院に搬送された。映画を製作している20世紀フォックスは声明を発表し、彼が現場に復帰できるまでは撮影を中断するとしている。

 同町の空港で行われていたのは、SF映画シリーズ『メイズ・ランナー』の3作目『ザ・デス・キュア』の撮影。ディラン・オブライエンはこのシリーズで主人公のトーマスを演じてきた。

 事故の詳細は明らかにされていないが、同映画の原作を手がけた小説家ジェームズ・ダシュナーは、ソーシャル・ネットワークのツイッターで事故について、ディラン・オブライエンは命に別状はないようだと書き込み、撮影は一時的に中断されるものの、中止になることはないと念を押している。

 今回の撮影はキャッシュ・クリークのほか、その南に位置し北海道美瑛町と提携都市関係にあるアッシュクロフトや、西のカムループスなどで行われてきた。

 今回の事故原因や、現場の安全管理の状況などを確かめるために、BC州雇用・観光・職業訓練省の外郭団体であるワークセーフBCが現場の調査を行っている。

 ディラン・オブライエンは『メイズ・ランナー』シリーズのほか、MTVの人気テレビドラマ『ティーン・ウルフ』にも主役のひとりとして出演している。

 なお『メイズ・ランナー/ザ・デス・キュア』は、2017年2月17日公開予定となっている。

 

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