カナダ統計局は18日、1月の小売売上高が2・1パーセント上昇したと発表、0・6パーセントというエコノミストの予想を大幅に上回った。昨年12月に伸び悩んだだけに幸先のいい2016年の始まりに、市場はカナダドルが対米ドルでやや上昇した。

 最も伸びたのは自動車と自動車部品の4・8パーセント。その他には、一般商品も4・8パーセント増、特別建設資材などが3パーセント増、ヘルスケア関連が2・7パーセント増となった。

 自動車を除く小売売上高は1・2パーセントにとどまったが、前月よりも大幅に改善している。1月の予想外の伸びに、ことし第1四半期の経済回復基調が期待されている。

 同日にカナダ統計局はことし2月の消費者物価指数も発表。インフレ率は前年同月比で1・4パーセントと1・5パーセントの予想をやや下回った。1月は2・0パーセントだった。

 インフレ率が低かった要因はガソリン価格の下落で、前年同月比13・1パーセント減。ただ食料品は3・9パーセント上昇、住宅も上昇した。価格変動の激しい項目を除いたコアインフレ率は1・9パーセント。カナダ銀行は今月初めに、インフレ率2パーセントはそう長くは続かないだろうと予測していた。

 

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