連邦政府ジョン・マッカラム移民・難民・市民権相は8日、オンタリオ州ブランプトンで記者会見を行い、ことしの移民受け入れ数を大幅に増加することを発表した。

 同移民相は2016年に28万から30万5千人の永住者を受け入れるとし、前年の保守党政権の計画2015年末までに26万から28万5千人受け入れから大幅増となる。

 内訳は、約15万から16万人がケアギバー、州政府推薦、技能労働者などの経済関連移民で、7万5千から8万2千人が配偶者、子供、親、祖父母など家族移民、5万1千から5万7千人が難民、人道的理由での受け入れとしている。ここには1万8千人の民間支援難民も含まれる。

 シリア難民に関してはことし2月末までに政府・民間支援合わせて2万5千人を達成したことをカナダ政府はすでに発表。今年中にさらに政府支援1万人を受け入れるとしている。

 マッカラム移民相は、「移民政策が大きくシフトしたことを示したものとなった。家族の合流、経済成長、そして難民や保護を必要としている人々の受け入れるカナダの人道的な支援へとシフトした」と語った。

 さらに保守党政権時代に滞っていた家族移民申請者の審査を迅速にし、未処理・保留申請を減らしていくとも語った。

 

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