ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーに、初の猫カフェ『キャットフェ(Catfe)』が14日オープンした。場所はダウンタウンのやや東、スカイトレインのスタジアム=チャイナタウン駅北側のインターナショナル・ビレッジ・モールの2階。
しかし開店までの道のりは長かったと、店のオーナーのミッシェル・ファーバチャーさんは取材に語っている。
ファーバチャーさんは約2年前、最愛の猫を失い仕事を変えることまで考えるほど落ち込んでいた。そんな時に偶然見た、日本での猫カフェ事情を紹介したビデオがこの店をオープンするきっかけになったという。
現在のところ店内には5匹の猫が常駐しているが、ゆくゆくは12匹体制に充実させる予定。これらの猫はBC州動物虐待防止協会(BC SPCA)から借りてきているもので、このカフェから里親として引き取ることも可能だ。
食品衛生管理法上、店内はコーヒーなど食品を提供するスペースと、猫と遊べるスペースに分けられている。猫スペースに入れる人数は、猫へのストレスを抑えるため最大で16人に制限されている。
開店初日に訪れた客からは「店のオープンをずっと心待ちにしていて、開店日が公表されると何週間も前に予約を入れた」という声や、「カフェラッテを片手に、店内で放し飼いの猫を抱いたり撫でたりできる店はいかにもバンクーバーらしく、もっと早くにオープンしなかったことが不思議だ」という好意的な反応が聞かれた。
オープンまでに時間がかかった分、多くの人が待ちわびていたこともあって同店のウェブサイトでは2週間ほど先にしか予約が取れない状況だという。
(同店のウェブサイトは『Catfe』で検索)