カナダ統計局は4日、11月の失業率が前月よりも0・1パーセント悪化し、7・1パーセントとなったと発表した。11月の失業者数は3万5700人、専門家の予想は約1万人で、予想の3倍以上となった。
失業者数のうち、3万2500人が行政関連。10月の総選挙時の雇用数とほぼ同数となった。一方で雇用者数が伸びたのは、製造業、建設業で、天然資源産業も微増した。
地域別では、アルバータ州が最も悪化し、失業者数約1万5000人、失業率も前月の6・6パーセントから7・0パーセントと、2010年4月以来の高い水準となった。その他、顕著に悪化したのはプリンスエドワード島州で9・9パーセントから10・4パーセントに、ノバスコシア州で7・8パーセントから8・6パーセントに、マニトバ州で5・3パーセントから6・1パーセントに悪化した。ブリティッシュ・コロンビア州は6・3パーセントから6・2パーセントとわずかながら改善した。ケベック州は7・7パーセントから7・5パーセントに改善している。
同日に発表された貿易統計では、10月の貿易量が1・6パーセント減少し、貿易赤字が予想に反して27億6千万ドルに悪化、アメリカへの輸出が大きく減少した。