10月13日、バーナビー市の日系センターで第2回秋祭りが開催された。本格的な秋に突入し、最近は雨も多くなってきた。当日の天候もあいにくの雨で客足が鈍かったものの、時間が経つにつれ賑わいをみせ、最終的には1500人以上が参加した。イベントホールでは太鼓や古武術、日本舞踊など日本の伝統芸能だけでなく太極拳やカンフーなども披露された。特に空手や古武術の組み手ではその素早さと迫力、畳に叩きつけられた時の音とともに場内のあちこちから聞こえてくる歓声と、食い入るように見つめる人々の表情が印象的だった。

もちろん盛況だったのはパフォーマンスだけではない。エントランスホールでは漬物や、和菓子等が売られ、昼時にはラーメンや寿司、たこ焼きをほお張る姿が数多く見られた。ダウンタウンに店舗があり、国籍問わず人気の「JAPADOG」には終始長蛇の列ができていた。この日訪れていた日本からの留学生・山内美弥さんは「カナダに来てからなかなか日本食を食べる機会がなかったので、久々に日本の味を食べることができてとても嬉しいです」と満足げに話してくれた。

以前本紙で紹介した手作りの石鹸やジュエリーといった和風日用雑貨などが出店されており、スタッフとお客さんが楽しそうに話し合っている姿が微笑ましかった。そのなかで特に目を引いたのが東日本大震災の被災者が一つ一つ手編みした、震災当日の体験談が書かれたメッセージ入りのミサンガだ。お守りとして両親にプレゼントするという人が多く、皆真剣な眼差しで世界に一つしかない想いのこもったミサンガを選んでいた。

そしてこの日、一番人気だったのは他でもない野菜市だったのではないか。去年行われた第1回秋祭りの際にも好評だったという野菜市。日系の農家が作り、フレーザーバレーで収穫された新鮮な野菜が出店され、販売エリアは人で溢れかえっていた。どれも人気なのだが、特にごぼうやカブは早々に売り切れてしまった。野菜市全体でも当初は11時から3時まで販売予定だったが、問い合わせが多く販売開始時間を30分早め、12時には完売という盛況ぶりだった。

2階では茶道や寿司教室など体験教室がメインに開催され、各々が興味のある催し物に参加し楽しそうにしている姿も見受けられた。

日本の味や伝統芸能を堪能できる日系センター秋祭り。カナダにいながら日本を存分に味わうことができるこの祭りの次回の開催が楽しみだ。

 

(取材 大原純)

 

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